DATA
所在地 | 埼玉県草加市 |
発注者 | 独立行政法人都市再生機構 |
敷地面積 | 約4.3ha |
用途 | UR賃貸住宅(843戸) |
構造・規模 | RC造・地上7~11階 |
延べ床面積 | 約50,550㎡ |
竣工年 | 2018年 |
備考 | 新建築2018年8月号掲載 |
コンフォール松原(Ⅱ期2BL・14~21号棟) |
INFORMATION
草加松原団地は敷地約54ha、6000戸の規模を誇り、昭和37年入居当初、「東洋一」といわれたマンモス団地である。
本計画はその中のB2街区の建替(約4.3ha、843戸)にあたり、Ⅱ期2BL(14~21号棟)に続く事業である。
住棟配置は既存の大きな樹木群を取り囲むように街区形成型の緩やかな囲み配置としながら、中庭の2住棟は角度を与えることで、変化のある景観を創出している。「風の道」が北側の民間住宅地に通り抜けるように、風環境シミュレーションを行いながら、住棟配置検討を行った。
住戸プランの計画においては、場所性に呼応したきめ細やかな検討を行い、接地階住戸の中でも「ダイレクトアクセス住戸」や「テラス付き住戸」、「菜園付き住戸」等のバリエーションを設けた他、中層階住戸でも広大な団地の中庭を見渡せる「妻側αルーム付き住戸」や「妻側テラス付き住戸」を計画した。
豊かな自然環境の保存・再生、既存の居住者コミュニティの新たな受け皿となる広場や四阿、クラインガルテン等の整備の他、住棟デザインは新たな「まちの顔」となる外周部は都市的な表情とする一方、中庭側は団地の原風景を想起させる色彩計画を採用するなど、B2街区の建替えを通じて、過去と未来を繋ぐまちづくりに取り組んだ。