DATA
所在地 | 千葉県千葉市 |
発注者 | 日本住宅公団(現UR都市機構) |
敷地面積 | 約53ha |
計画戸数 | 約5,800戸 |
実施年度 | 1967 |
INFORMATION
千葉臨海工業地帯の埋立地の一部に計画された大団地である。周囲は食品コンビナートを主とする千葉港中央地区の工業地域に接している。将来幅員50mとなる産業道路と臨海鉄道(現JR京葉線)の操車場にはさまれた、約1500m×400mと細長く平坦な敷地である。標準設計による中層5,500戸、高層300戸で、学校を除く容積率は59.5%と高密度でかつ単調になりやすい計画条件であった。
外部環境である工場公害、交通騒音、臨海条件、埋立地条件への対策として、周囲を建築物で囲って閉鎖的な配置計画とした。また、境界線に面した住棟は、窓の気密性を高め、遮断植栽で防禦した。周辺に対して閉じることになるため、団地内部では中心部に施設緑地帯を全域にわたって細長くとり、オープンスペースと年少者のための屋外空間を集約し、歩車分離を行うとともに、団地全体のパターンを把握しやすいように意図している。
住棟レイアウトは、標準設計の特性も考慮して、南面の平行配置を主とし、これと境界線沿いの45°振った住棟と、道路網・プレイロットゾーンによっていくつかのグループを形作っている。団地の中心部には、高層住宅と公共施設を集めたセンターを作り、団地の社会的核とし、それに接して近隣公園・中学校といった主要な中心施設を集めたゾーンを設けている。平行配置住棟の群のなかに斜めにペデストリアンや道路を通すことで、人の眼に与える平行配置の単調な印象を救うことを試みている。
Planed for J.H.C(UR) in the part of Chiba Industrial belt. Area of 53ha. For 5,800 families. Linear linked open space has been designed in the middle of the site.