DATA
所在地 | 埼玉県草加市 |
発注者 | 独立行政法人都市再生機構 |
敷地面積 | 約3.1ha |
用途 | UR賃貸住宅(686戸)、集会所 |
構造・規模 | RC造・地上6~11階 |
延べ床面積 | 約46,260㎡ |
竣工年 | 2015年 |
備考 | 第9回彩の国みどりのプラン賞受賞、新建築2018年8月号掲載 |
INFORMATION
草加松原団地は敷地約54ha、6000戸の規模を誇り、昭和37年入居当初、「東洋一」といわれたマンモス団地である。
本計画はその中のⅡ期2BL街区の建替(約3.1ha、686戸)にあたる。
計画地は獨協大学前駅(旧草加松原駅)から西に約250㎡に位置し、建設から50年以上経った樹木が大きく育った豊かな自然環境を最大限に活用することが本計画の命題であった。
当社では地区全体のマスタープランの策定に携わりつつ、Ⅱ期2BL街区全体の基本設計を行った。住棟は既存の大きな樹木群を取り囲むように街区形成型の緩やかな囲み配置とし、豊かな自然環境(既存樹木や「緑道」)を保存・再生しながら、風環境シミュレーションを繰り返し行い「風の道」を形成した。また地域の基幹空間軸として「緑のプロムナード」を整備する他、過去の団地の記憶と都市的な表情を感じさせる景観創り、多様なライフスタイルに対応した共用施設(「ペット共用集会所」)や住戸プラン(「菜園付き住宅」等)の計画を通して、人と人、人と自然、過去と未来を繋ぐまちの再生に取り組んだ。