DATA
所在地 | 岩手県野田村 |
発注者 | 岩手県野田村 |
用途 | 復興記念碑 |
構造・規模 | 御影石 |
竣工年 | 平成30年3月11日 |
INFORMATION
野田村に大きな被害をもたらした東日本大震災から、平成30年3月で7年が経過した。村が実施する復興事業の完了を迎えるにあたり、野田村津波記念碑建立実行委員会により記念碑の建立が目指された。
震災以降、復興計画及び復興むらづくり計画の策定や、防災まちづくり、保健センター(津波避難ビル)等の発注支援など、継続的に支援を行ってきたことから、この記念碑に係るデザイン・設計等を行った。
記念碑のデザインの検討にあたっては、大津波の教訓を子々孫々と伝える場、鎮魂・追悼の想いをこめる場、防災教育としての学習の場、野田村の復旧・復興状況を語り継ぐ場としての目的を果たすとともに、式典時以外にも村民から日常的に親しまれ、訪れた人が大切な人やふるさとに思いをはせたり、新しい未来への希望が生まれるような場になることを目指した。
都市公園内に新たに整備された「第三堤防」を含む「3つの堤防」を模った石板により、将来にわたり村民の命を守る決意を後世に伝えるとともに、海に向かって開かれた扉には、畏敬、追悼、ふるさと、未来、の意味を込めた。