DATA

所在地兵庫県神戸市
発注者神戸市、住宅・都市整備公団、兵庫県
構造・規模県営住宅1890戸
計画年度1995-98

INFORMATION

このプロジェクトは、19913月に神戸市の「都心整備構想」において、都心に近い中央区・灘区の臨海部一帯の工場跡地等を活用し、東部新都心(約120ha)として位置付けられたものである。その後、阪神・淡路大震災が発生し、 「神戸市復興計画」において、緊急かつ重点的にまちづくりが必要な「重点復興地域」に位置づけられた。
当社は東部新都心計画において、住宅地の全体マスタープランの策定を担当した。また、公民の多様な住宅建設主体が強調しながら、質の高い都市空間形成を実現するための基本的な指針として、居住ゾーンにおける「街並み形成ガイドライン」の策定に関わった。さらに、第1期住宅建設地区である、灘・日出町団地(HAT神戸灘の浜)の全体配置設計を担当した。
HAT神戸灘の浜では、震災復興事業のリーディングプロジェクトとして、「早く、安く、大量に」の要請の中、公営住宅等の高密度供給を行った。計画にあたり、高度な都市的利便性やまちの賑わいを形成するとともに、ヒューマンスケールのコミュニティ空間の創出に主眼をおいた。「住棟で街・通りをつくる」という基本コンセプトのもと、亜高層中心の中庭型配置を基本にした。メインストリートとして導入したコミュニティモール沿いには、商業施設や福祉施設を複合させ、中層棟も採用して、圧迫感を避け、親しみのある賑わい空間を創出した。短期間・大量供給の事業のなかでも、多様性に富んだ住宅地を創出するために、設計にあたっては、当社が担当した全体基本設計、ガイドラインのもと、できるだけ小区画ごとに異なる建築家(当社も含む13グループ)が起用され、空間・デザインの応答関係を調整しながら設計する方法が採用された。

SERVICE まちづくり、都市及び地域の再生 都市開発・大規模住宅地プロジェクト

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