DATA
所在地 | 横浜市 |
1 9 8 3 ~ 9 0 年、9 5 年 |
INFORMATION
新山下地区は、横浜市の都心臨海部南寄りに位置する老朽木造住宅地である。近くには元町、港の見える丘公園、ベイブリッジ等が存在し、魅力に富んだ恵まれた立地条件を有している。地区の中央部には震災復興のために建設された同潤会住宅(木造2 階建)が存在するが、その棟間に戦後大量の住宅の建て込みが進んだことから、著しい高密化(グロス人口密度 3 0 0 人/h a以上) と居住環境の劣悪化が生じていた。このため1 9 8 3 年より横浜市の委託を受けて住環境整備に向けた各種調査を実施し、住宅地区改良事業の事業計画を作成した。その後住宅設計に関しても全体8 期のうちの東端の1 、2 期分(計1 5 0 戸)について基本・実施設計を担当した。計画では、従来の街路型コミュニティの再生や都心部のデザインコード等に対応した形態・色彩コントロールを追求している。さらに1 9 9 5 年には、周辺条件の変化を踏まえて後半の第5 ~8 期分の事業計画に関して、道路交通計画、残地の利用計画及び建築デザインルールの見直し提案を行い、その後これに沿って順次設計・建設が進められている。